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白鷺城が真っ白!平成の大改修でお色直し~姫路城歴史秘話ヒストリア

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天を舞う白鷺のように白く美しく見えることから

別名「白鷺城」と呼ばれる世界遺産姫路城(兵庫県)。

姫路城の大天守は5年半をかけて【平成の大修理】を終え、築城当時の美しいお城が蘇りました。

ところで、リニューアルした白鷺城、実際見た人からは

「白すぎる!?」 なんて感想がよく聞かれるんですよね。

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白鷺城が白いのは、瓦が強風で飛ばされないように、白い漆喰(しっくい)で瓦の周りを固めているからです。

その漆喰の塗り方が独特で、かまぼこのように盛って作られているので、見る角度によって黒い部分が見えにくくなり城が目立っているんですね。

姫路城ライトアップ

しかし、日本にたくさんお城が残っていますが、ここまで白いお城は姫路城だけです。

 

他のお城はだいたい「黒い板」を張って補強しています。

なぜ、姫路城の城主はそれをしないのか?

その理由は諸説ありますが

「防火に効果があるから」「城主の威厳を見せるため」「見栄えに拘ったから」

と言われています。

 

ちなみに姫路城は築城されてからずっと白かったわけではなく、現在のお城を築城したのは池田輝政(いけだてるまさ)です。

それまで姫路城には大天守もありませんでした。

 

 

この白さがまぶしく見えるのは今だけなので、どうせ観光するなら平成の大修理から

できるだけ早いうちに訪れておくのがおすすめです。

 

というのも、まあ、白いものの宿命といいましょうか、、

白い壁は風雨にさらされ、だんだん汚れ、また雨水が当たって湿気の多い場所では黒カビが生えてしまうのです。

ですので姫路城に行くなら3年以内に行ってこの白さを目に焼き付けておいてください。

 

 姫路城に纏わるもう一つの歴史

さて、姫路城には外見の美しさとは裏腹に、その裏では呪いや悲しい運命に奔走される人々のお話が残されています。

『NHK歴史秘話ヒストリア』で放送されたお話がとても興味深いものでした。

その1つが、白鷺上の建築に関わった池田輝政と天狗の祟りです。

 

姫路城を築城するには膨大な資金が必要だったため、城主の池田輝政は年貢を引き上げ

またお城の築城には多くの領民も駆り出され人々はとても苦しめられていたそうです。

 

そんな輝政のものとに、「これ以上悪政を続けると、正輝は死ぬぞ!」と書かれた手紙が届いたのです。

送り主は・・なんと天狗。はじめはそんな手紙など、気にもとめなかった輝政でしたが、ある日突然病に倒れ、2年後に亡くなってしまいました。

 

その後も池田家には不幸が続き、後に鞍替えとなり池田家は姫路城築城8年目にして、城を去ることになったのです。

天狗から届いたその手紙は今でも吉祥山 圓満寺(えんまんじ)寺に保管されています。 

 

姫路城と千姫

次の城主として姫路城の城主となったのが、本多忠刻でした。

徳川家康の孫娘・千姫の夫になる人です。

 

千姫と言えば、豊臣秀頼の正室として知られていますが、秀頼が大阪城で自害した後、千姫は心に深い傷を負っていたと言われています。

そんな千姫をなんとか元気づけようと建築されたのが 姫路城の周りを囲んでいる日本一長い櫓(やぐら)です。

そこには千姫に使える多くの女性達が住んでいました。

 

姫路城女官たち

 

その後、本多忠刻と千姫は夫婦仲もよく、子供にも恵まれましたが、その幸せな生活は長くは続かず

長男は3歳で病死、ついで本多忠興も若くして亡くなってしまいました。その後千姫は娘を連れ出家し姫路城をあとにします。

 

姫路のシンボルとしての姫路城の役割

姫路城は築城から400年以上の歴史を持ち、1993年(平成5年)に日本初の世界遺産として登録されました。

桜の名所としても有名です。古くから地元の人々に愛された姫路城。

 

姫路城築城当初の役割は、 徳川家康が豊臣方の大名の多い西国に睨みをきかせるための拠点として築城されました。

それから長い歴史の中でいくつもの危機を乗り越えてきました。

太平洋戦争の最中には、人々はなんとしてもこのお城を空襲から守りたいと、苦肉の策として姫路城に黒い網で覆い隠したそうです。

その甲斐あってか、1945年7月3日、B29による1万発の大空襲の中、消失を免れたのです。

 

天守の大修理が終わっても、今日もお城のどこかで姫路城の修復作業は行われています。

そうすることで、資材の調達を確保することができ、技術の継承していくことができるのですね。

姫路城は、姫路市のシンボルとして大切にされています。

 

姫路城を観光するにあたっては、こういう歴史、こんなお話があったのだということを心にとめておくと、一味違った観光になるのではないでしょうか。

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