土用の丑(どようのうし)ってなに?1年に何回ある?
土用の丑の日とうなぎの美味しい関係
子どものころは土用の丑(どようのうし)の日を土曜のウシの日だと勘違いしており、何故、土曜日じゃないのに土曜のなのだろうとか思っていたものでした。
もちろん、大きくなって土用の丑だと知りましたが、その意味は知らないまま、ただウナギが食べるといいことがあるくらいにしか思っていませんでした。
節分と同じようにです。でも、私と同じように勘違いしていた人って結構多いのではないでしょうか。
そもそも、土用の丑は暑い時期を乗り切るために栄養価の高いうなぎを食べるという習慣から来ているだそうです。この風習は万葉集にも読まれているのだとか。
なぜ鰻(うなぎ)を食べるのか?
なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのかは諸説あるみたいですが、一番有名なのは平賀源内さんでしょうか。夏に売れない鰻を何とか売れないかとうなぎ屋さんに相談された平賀源内さんが「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを薦めたところ、そのうなぎ屋さんは大変繁盛し、他の鰻屋もそれを真似るようになって土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したということらしいです。
今はどこのスーパーへ行っても大々的に宣伝しているので土用の丑がいつかって調べなくても分かりますが、実は丑の日って一年に何回も来る年があるんですよ。
そもそも土用とは、五行に由来する暦で、土動かしに関する忌み日とされる四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間のことなんだそうです。
その期間中に丑の日が訪れたら、その日が土用の丑の日です。年によっては、土用の期間に丑の日が2回訪れることもあり、2日ある場合はそれぞれ一の丑・二の丑と言います。
2014年~2020年までの土用の丑の日
2014年・・7月29日 。2の丑はなし
2015年・・ 7月24日・・ 8月5日
2016年・・ 7月30日 2の丑はなし
2017年・・ 7月25日 8月6日
2018年 ・・7月20日 8月1日
2019年 ・・7月27日 2の丑はなし
2020年・・ 7月21日 8月2日
土用のあんころもち・おはぎもあり
他にも土用の丑の日には鰻でなくても「う」がつく食べ物を食べるとよいという話もあります。また、あんころもちを食べるところもあるそうです。あんころもちを土用に食べる習慣は、昔、宮中で暑気あたりをしないよう団子を味噌汁に入れて食べたことが起源で、江戸時代から餡で包み庶民も楽しむようになり土用の時期に食べられるようになったんだそう。
土用の風習は色々あって、調べてみると結構奥が深くて楽しいですよ。
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