おうちで簡単♪手づくりせっけん
薬局やコスメショップに行くとたくさんの石鹸が売っていますが、自分好みのものが見つからない時があります。香りが気に入らない、効果が微妙などなど理由は様々ですが、自分の肌に合ったものを探すというのは意外と難しいものです。特に石鹸というものは日常的に使うものだから、きちんとしたものが良いですね。
しかし、無いなら作ってしまえば良いのです。石鹸作りというと難しそうなイメージがありますが、実際はかなり簡単に作ることができます。
一般的な手作り石鹸は『苛性ソーダ』という劇薬を使用します。これは薬局に印鑑を持っていけば購入できるものです。
しかし、劇薬を使って作るのには抵抗がある…という場合は、もっとお手軽に作る方法があります。
そんな簡単な手作り石鹸をご紹介していきましょう。
1)手作り石鹸の材料
手作り石鹸を作る上で必要な主な道具と材料です。
・無添加無香料の固形石鹸(薬局やスーパー、100均に売っています)
・おろし器(大根おろしを作るアレです。台所で使っているものを使用せず、石鹸作り用に別で用意しましょう)
・ビニール袋
・お湯(お風呂くらいの温度)
・麺棒(あっても無くても大丈夫ですが、あれば便利です)
・サランラップ
豆乳、牛乳、ハチミツ、オリーブオイル、精油、ポプリなどお好みで。
これらが手作り石鹸を作るための基本的な道具になります。おろし器は石鹸を摩り下ろして細かくするために使いますが、それが面倒だったらフードプロセッサーを使っても大丈夫です。そのかわり、使用後はしっかりと洗いましょう。
2)手作り石鹸の作り方
最も簡単な石鹸の作り方です。
①石鹸を細かく摩り下ろします。フードプロセッサーを使う場合は、ナイフで先に細かくしてからやりましょう。
②細かくなった石鹸をビニール袋に入れ、牛乳や豆乳、ハチミツなどお好みで入れていきます。
③ビニール袋をお湯に浸しながら、よく揉んで混ぜ合わせてこねていきます。袋の口はしっかりと縛っておきましょう。
④充分軟らかくなって材料が均等に混ざり合ったら、袋ごと麺棒で伸ばしていきます。取り出して伸ばしたい場合は段ボールやまな板にサランラップを引いて、石鹸の上にまたラップを敷いて伸ばしましょう。
⑤コップの口やクッキーの型などでラップの上から型抜きをしていきます。これはしてもしなくても構いません。麺棒で伸ばさず、適当な形に整えるだけでも良いです。
⑥ラップを外し、日の当たる場所に置いて3日間ほど乾燥させて完成。
以上が基本の作り方です。材料を切って混ぜるだけという、なんともざっくりした作りですが、シンプルだからこそ応用がいくらでもできる代物です。
3)手作り石鹸の応用
先述した手作り石鹸の応用についてご説明しましょう。
この石鹸はとてもシンプルですが、混ぜ物を何にするかで個性を出すことが出来ます。
・ハチミツ、オリーブオイル、豆乳、牛乳
保湿力が非常に高く、洗顔やボディ用に向いています。これらを混ぜる際は少量で充分です。固形石鹸一個につき、小さじ1くらいと思ってください。あまり多く入れると、腐る原因にもなります。特に牛乳や豆乳を入れる際はお気を付けください。
・ハーブ、ハーブの抽出液
ここで言うハーブとは、リースなどで使われるものではありません。無農薬の人体に使っても問題のないハーブのことを言います。購入の際は、体に使用しても良いかをしっかりと確認してから購入しましょう。一番はハーブティーを販売しているところで買うことです。ハーブを細かくして混ぜ込むと香りが強くなります。
ハーブ抽出液とは濃く入れたハーブティーのことです。かなり濃い目に入れて、その汁を石鹸に混ぜ込みます。あまり多く入れ過ぎると緩くなって固まらなくなるので、調節しながら入れていきましょう。
おすすめはラベンダー、カモミール、ローズヒップです。ラベンダーは肌に優しく刺激が少ないのが特徴です。香りも良く炎症を癒す働きも持っています。カモミールは保湿力が非常に高く、敏感肌の人に向いています。ローズヒップはニキビ予防に最適です。
・精油
アロマテラピーの店で売っている天然100%のものを使いましょう。100均や雑貨店で売っているものは天然の精油ではありませんので注意してください。精油は香り高く、ものによって様々な作用があります。一滴ずつ組み合わせて自分の肌に合ったものを作ってみましょう。
他にもきな粉を入れてスクラブ効果のある石鹸を作ったり、様々なオイルを混ぜて保湿に特化させたものを作ったりして楽しむことができます。
組み合わせ例としては、
ハチミツ+カモミール+豆乳…保湿特化型
オリーブオイル+ラベンダー+精油(ラベンダー)…ラベンダーの香りを楽しむ
きな粉+ハチミツ+ローズヒップ…スクラブしながら保湿
と、こんな感じでしょうか。
4)手作り石鹸の注意点
手作り石鹸を作って使用する上で気を付けなければならないことがあります。
①肌に合わなかったらすぐに使用をやめる。痒み肌荒れが出たら医師に相談する。
②販売をしない(薬事法に抵触する恐れがあります)
③いきなり体や顔に使わない。まずは手から使う。(パッチテストの意味で)
④冷暗所で保管し、作ってから半年以内に使い切りましょう。ハチミツなどの食品を入れたものは一か月以内に使い切りましょう。普通のものよりも腐敗が早いです。
⑤ハーブを入れたものは風呂場で使用する際、排水溝に詰まらないよう気を付けましょう。細かく刻んだハーブが排水溝に詰まる恐れがあります。
以上のことに気を付けて使いましょう。特にハーブを使う場合、植物性のアレルギーをお持ちの方はよく注意して使用してください。
5)手づくりせっけんのまとめ
手作り石鹸の作り方をご紹介してきましたが、いかがでしたか?どれもとても簡単なものばかりですが、応用範囲が広いというのがこの石鹸最大の特徴です。劇薬を使う必要もありませんので、お子さんと一緒に作る事も出来ます。夏休みの工作とかに向いてそうですね。
筆者はよく冬場はハチミツと日本酒を入れた石鹸を作って使っていました。ハチミツそのものが保湿力に優れていますので、かなりしっとり滑らか肌になります。固形石鹸そのものも薬局で大量に売っていますので、いっぺんに細かくして保管し、ちまちま石鹸を作って使っていました。
自分の肌に合った石鹸が欲しいという方にはとてもおすすめですよ。
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