今日発見した良きことをクリップ

麻疹(はしか)予防妊婦さんは予防接種できない?

妊婦さん
Sponsored Links

2015年に日本は「はしかは排除された状態にある」と国際機関から認定されましたが、2016年8月中旬以降、関西と首都圏ではしかにかかる患者が相次いで報告されました。

「はしか」とは最初は風邪のような症状から始まり、38度以上の高熱が出て発疹が出現します。

Sponsored Links
肺炎や中耳炎などの合併症を引き起こす恐れがあり、死亡するケースもある非常に感染力が高く危険な伝染病です。
なぜこんな時期に日本で爆発的に広まったのか。感染経路はある男性が海外ではしかにかかり、関西国際空港を利用して帰国し、8月に幕張メッセで行われたジャスティン・ビーバーのコンサートに参加して爆発的に感染が広がったと言われています。
特に20代から30代の人は予防接種を子供の頃に一度受けただけなので感染のリスクが非常に高いです。逆に1歳から6歳までの幼児は予防接種を受けて間もなく、40代以降ははしかを自然感染して免疫を持っている人が多いです。
では、はしかはどうやって防いでいけば良いのでしょうか?また、リスクが高いと言われている妊婦さんはどのような対策を取れば良いのでしょうか?それぞれの対策についてご紹介していきましょう。

1)はしかは予防接種をしていればかからない?

はしか最強の予防法の予防接種ですが、これさえしておけば絶対に大丈夫!というものではありません。はしかの予防接種を一度行った人が免疫を得る確率は95%と言われており、残りの5%の人は免疫を得る事ができないとされています。こればかりは体質もありますので、血液検査などをしてみないと免疫がちゃんと得られているかどうかが分かりません。
「一度ワクチンを接種したから安心」というわけでは無いのが、はしかの本当の恐ろしさなのです。

2)はしか予防の対策は?

はしかには特効薬がありません。ですので、まずは予防することが最大の防御にして武器になります。
最も有効な予防策は『二回の予防接種』です。一回ではなく二回というのが重要になります。先述した通り、一度の予防接種では5%の人が免疫を得る事ができません。しかし、二回予防接種を受ける事によってほぼ完全にはしかの発症を防げます。
特に現在20代から30代の人は当時の国の方針で、一回しか予防接種を受けていないという人が非常に多いです。自分が予防接種を受けたかどうか分からないという人は、両親に母子手帳を見せてもらうと良いでしょう。予防接種をいつ受けたか、何回受けたか、どこで受けたかなどが記載されています。もし受けていなかったら何も書かれていません。
母子手帳を見ることが出来ないという人は、医療機関に行けば検査が受けられますので、検査を受けて抗体があるかを調べてもらいましょう。

3)妊婦さんのはしか対策はどうすればいい?

ほとんどの人は予防接種で防げますが、薬などに制限がある妊婦の場合はどうなのか。
妊婦さんは予防接種は受ける事が出来ません。また、予防接種を受けた女性は約2か月間は避妊をし、妊娠しないようにしなくてはなりません。
なぜ受けられないのかというと、はしかの予防接種に使われるワクチンは「生ワクチン」という種類のワクチンで、実際にウィルスを体に直接入れるというものです。ウィルスを直接入れますので、胎児への影響が無いとは言えませんので、妊婦への予防接種はできないとされています。
そんな妊婦さんが出来る対策は

①同居している家族に予防接種を必ず受けてもらう
②医療用マスク(PM2.5対応のもの)を装着する
③人混みを避ける
④うがい、手洗いを徹底する

といったものになります。一番はやはり人混みに行かないことでしょう。特に今回集団感染が発生した空港やイベント会場は、非常に危険です。

4)もし麻疹(はしか)を発症してしまったら?

はしかの初期症状は風邪と酷似しているため、初期段階で病院に行くと風邪だと誤診されてしまうことがあります。発疹が出て初めてはしかと診断が下ることもよくあります。
現在、はしかの特効薬は開発されていないため対症療法をしながら自然治癒に任せるしかないというのが、はしか治療の現状です。高熱が出たら熱さまし、咳がひどかったら咳止めを処方するといった具合です。ウィルス感染症の一種ですので、こればかりはどうしようもありません。
妊婦さんの場合は発症すると早産や流産になる可能性が30%に跳ね上がります。もしはしかにかかってしまった場合、すぐに病院に行き医師の指示に従って治療して行きましょう。妊娠中は普通の薬は飲めませんので、妊娠中でも飲める熱さましが処方されることが多いです。
また、臨月に発症してしまった場合。胎児が先天性麻疹になる可能性が高いため、薬を使って出産を遅らせるなどの対応がなされることがあります。現段階で、お母さんがはしかに感染したために子供に悪い影響が出たという例は報告されていません。しかし、感染することによって胎児へ悪い影響を与えてしまうものですので、十分に気を付けましょう。

5)まとめ

はしかの予防について述べてきましたが、いかがでしたか?はしかは今から10年近く前にも流行しましたが、当時から「子供より大人がかかると厄介」と言われてきました。大人がかかると発見が遅れて重症化しやすく、今回のように感染が広まってしまうからです。
筆者は現在妊娠中のため予防接種が受けられません。そのため、家族に予防接種を受けてもらい、私自身は家に引きこもるという生活を続けております。安定期に入り、出掛けられる時期なのに出掛けられないというのは、なかなかストレスが溜まります。しかし、はしかにかかって苦しむよりはマシですので、引きこもり生活を満喫することにしました。最近では慣れてきてしまって買い物すら億劫です…ここまで来るとさすがに如何なものかと。
何はともあれ、まずは予防接種です。我が身のために医療機関へ一度検査しに行くのをおすすめします。

Sponsored Links

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

Sponsored Links