義実家へお歳暮、の相場とお返しどうするの?
義実家へのお歳暮を贈る時期と予算の相場は?
お歳暮は本来、12月10日から20日に届くように送るのがベストとされてきましたが、近年デパートのお歳暮合戦にインターネットの通販サイトまで参戦してきて競争が激しくなり、早割りなどのサービスも充実してきました。そのせいか、全国的に発送する時期が早くなってきています。地域によってお歳暮の習慣は異なりますが、日本全国12月20日前後に届くように手配すれば問題ありません。
発送ではなく手持ちで持っていく場合も、12月10日から20日頃までに持っていきましょう。
お歳暮の相場
贈るのは良いとして、どれくらいの金額のものを贈れば良いのでしょうか?
予算は贈る側(自分たち)の年齢によって変わってきます。
自分たちが20代から30代の場合…3,000円~5,000円
自分たちが40代以上の場合…5,000円前後
お中元でもお歳暮でも同じことが言えますが、あまり高価すぎるものを贈ってしまうと相手にとってもプレッシャーになりますし、最初に高額なものを選んでしまうとそれが今後の基準額になってしまいます。
自分たちの生活水準などを考慮して、無理のない範囲の金額の物を選ぶのが良いでしょう。
贈って喜ばれるものは?
もちろん好みがありますが、一般的に贈って喜ばれる品物は「消費できるもの」「保存ができるもの」「季節を感じるもの」「高級感のあるもの」です。
例えば…
・ハムの詰め合わせ
「あ、ハムの人だ!」のCMの影響で有名な高級ハムの詰め合わせです。お歳暮などのギフトセットのハムは大きな塊で高級感があります。普段スーパーで購入することはなかなか無いものですので、特別感があります。お歳暮にぴったりの商品でしょう。
・高級肉のセット、有名店の鍋セット
すき焼き用やしゃぶしゃぶ用の高級肉セット、または有名料亭の鍋セットは近年大変喜ばれるギフトとして人気を集めています。昔に比べて種類が増えたというのもありますが、「お正月になったらみんなで集まって食べよう」という使い方もできますので、お正月を控えたお歳暮の時期には非常に喜ばれます。
・名店のお菓子詰め合わせ
今も昔も不動の人気を誇るお菓子の詰め合わせ。テレビや雑誌でも人気のスイーツ特集などが連日放送される時代ですので、今話題の入手が難しいお菓子を贈るととても喜ばれます。しかし、かなり好みが分かれるものでもあるので注意が必要です。
・高級缶詰セット
北海道のカニ缶、ホタテ缶、今時珍しい鯨の大和煮缶など。缶詰の詰め合わせは近年人気が急上昇しています。これは2011年の東日本大震災以降、防災意識が高まった事も起因していると思われます。缶詰は年単位で保存でき、普段の食事でも非常時でも重宝するものです。ただ単純に美味しいというだけでなく、使用用途も幅広い商品ですのでおすすめです。
・地酒セット、缶ビール詰め合わせ
お酒が好きな義両親でしたら、地方の銘酒セットや缶ビールの詰め合わせが喜ばれます。日本酒やビール以外にも、ウイスキーやワイン、チューハイのセットもここ数年でかなり増えてきました。お正月やクリスマス前とお酒を飲む機会が増えていきますので、そういった意味でも喜ばれるギフトです。
以上のようなものが義実家に喜ばれやすい商品です。「どれも無難だな」と思われるものばかりですが、その通りです。あんまり奇を衒ったものよりも、無難なものの方が贈り物は喜ばれやすいのです。
贈る場合、気を付けたいことは?
一番大事なのは『相手の好みや生活傾向、健康状態を考慮して品物を選ぶ』ということです。どんなに世間で良いと評判のものでも、人それぞれ好みがあります。また、着用するもの(衣類、靴下、下着類)は好みだけでなくサイズの問題もありますので、お歳暮の贈り物には不向きです。
会社の人や知り合いに贈ると喜ばれる「食用油のセット」「洗剤のセット」ですが、義実家へのお歳暮としては不向きだと考えられています。
なぜなら大抵の場合、義実家は夫婦二人暮らしをしていることが多いです。まだ子供が独立していない家庭ならば洗剤や食用油はガンガン消費されますので、もらえるとありがたい品物ですが、たった二人暮らしだと消費が非常に困難になります。『一人暮らしの大学生が実家から大量のミカンを送って来られて困る様子』とほぼ同じ状況になりますので、こういった品物は避けておくのが良いでしょう。
義実家からお歳暮をもらったら?
「お歳暮をもらったらお返しにこちらもお歳暮を贈らなきゃ!」と焦ってしまう事もあるかもしれませんが、そもそもお歳暮でもお中元でも『お返しにお歳暮(お中元)にお返ししなければならない』というルールはありません。地域によって風習は異なりますが、一般的にはそのように言われています。
しかし、貰った際はお礼状を2~3日以内に出しましょう。
お歳暮が到着して中身を確認したら、電話でまずお礼を言います。その後にお礼状を出しますが、その時に注意したいのが書き方です。
ポイントとしては
①拝啓、などの頭語を入れる
②時候の挨拶
③頂いたお歳暮に対するお礼。感想。
④相手の健康を気遣う言葉
⑤敬具、などの結語。
を押さえておくことです。
お歳暮のお礼の例文)
拝啓 師走に入り寒さも厳しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
こちらは皆変わりなく元気に過ごしております。
さて、この度は大変結構なお品を頂き、本当にありがとうございました。
いつもお心遣い頂きまして恐縮です。
早速本日の朝食に頂きました。子供達は、普段滅多に食べられない大きなハムに大喜びしていました。
今年の冬はインフルエンザが流行していますので、どうぞお体にお気を付けください。
お義父様お義母様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。 敬具
平成●年12月●日 山田まる子
こんな感じでしょうか。あまり長い文章でなくても大丈夫です。
「お礼状だけだとちょっと心配」という方は、お歳暮としてではなく別に何か贈り物を送ると良いでしょう。この時の値段の相場は貰った品物の半分くらいの金額のもの、と言われています。この半返しについては、各家庭や地域によってルールや風習が異なりますので、ご主人とよく相談したうえで決めた方が良いです。
お正月に年始の挨拶に行った際、手土産を奮発するなどのお返しの仕方もありますよ。
5)義実家へのお歳暮まとめ
近年ではお歳暮を送るという習慣が少しずつ廃れてきてはいますが、なんだかんだ言って未だにお嫁さんの頭を悩ます冬の風物詩です。会社関係とは違って身内というすごく近しい関係だからこそ、どうすれば良いのか分からない!というところはあると思います。
義実家にお歳暮を送らなければならないというマナーやルールは厳密にはありません。これは家庭によって違いますので、そういう習慣があるのかどうかをまずはご主人に聞いてみて、話し合いをして送るかどうか判断しましょう。「気を遣うからいらない」という人も今は多いですからね。会社でもお中元お歳暮禁止のところがある世の中ですから…。
筆者の義実家は「お歳暮はいらない」という家庭でした。嫁いだ最初の年にお歳暮で牛タン詰め合わせを送ったことがあったのですが、みんなの好物だったせいで義父、義母、義弟で争奪戦になり、かなり醜い争いを繰り広げたそうで「次からは送らなくていいから」という事になりました。大好物を選んだゆえの悲劇ですね。滅多にあることじゃないと思いますが…
何はともあれ、義実家にお歳暮を送るか悩んでいる方はリサーチしてみるだけでも楽しいですよ。
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