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芋煮会に行ってみたい!作り方は?参加するなら持ち物は?

仙台芋煮会作り方レシピ
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暑すぎ寒すぎず丁度良い気候、実り豊かで何を食べても美味しい秋がやってまいりました!そんな素晴らしい時期に思う存分楽しめるアウトドアがあります。芋煮会(いもにかい)です。夏はバーベキュー、秋は芋煮会と言われるほど東北地方では非常に親しまれている季節の風物詩です。ここ数年で全国的に知られるようになりましたが、具体的にどんなものなのかをご紹介していきましょう。

1)芋煮会って何?

そもそも芋煮会とはいったい何なのか。芋煮会とは東北地方で秋に行われる季節行事の一つで、主に山形県、宮城県、福島県、岩手県で多く行われます。河川敷や広い公園などにグループで集まってサトイモ使用した鍋料理を食べるアウトドア行事です。

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このグループは子供会、部活動、会社の親睦会、大学生のサークルなど様々です。この時に食べられる鍋料理というのが芋煮(いもに)ですが、最近では芋煮の他にも焼き肉をしたり、焼きそばを作ったりと様々な料理を作ってパーティーをするという楽しみ方へ変化していっています。
お楽しみ会的なイベントですので、春のお花見と楽しみ方は非常に似ています。

2)芋煮会の起源は?

芋煮会の起源は諸説ありますが、江戸時代の農村部ではサトイモの収穫時期に合わせて収穫祭のような意味合いで芋煮を食べており、野外で行っていたのでそれが芋煮会のルーツであるという説があります。しかし当時は肉食の文化はありませんでしたので、肉の入っていないサトイモなどの野菜を中心とした鍋物だったと考えられます。また、集団で行ってはいたものの村を上げて盛大に行っていたという史料は残っていないため現在よりずっと小規模なものであったと思われます。
また、サトイモは東北地方では保存が難しい食材だったので、冬になる前に消費する必要がありました。秋のうちに全部食べてしまおうという意味合いで芋煮会らしきものが出来上がり発展していったのではないかという説もあり、現在ではこちらの説も有力視されています。

しかし、芋煮会の本場である山形県には多くの説が存在しています。
諸説ありますが、共通しているのは最上川で河川交通を生業としていた商人が鍋料理を食べていた、もしくは振る舞っていたというのが根本にあります。
少し変わったものでは明治時代に河川工事をしていた農民が大鍋で作った鍋料理を食べていたのが広まって芋煮会になったという説もあります。
また福島県会津地方では、きのこ狩りをしきのこ汁を作って食べる習慣が江戸時代からあり、それが芋煮会へと発展したのではないかと言われています。会津地方では芋煮のような鍋料理を「きのこ山」といいますので、ある種の収穫祭のような役割を持っていたのではないかと考えられています。
いずれの説でも起源は江戸時代から明治時代と考えられており、農村部や河川交通をしていた商人の手によって広まっていきました。

3)芋煮会イベントについて

近年では多くの都道府県で芋煮会イベントを開催していますが、芋煮会のメッカでもある山形、仙台市、宮城県内に絞ってイベントをご紹介しましょう。

・山形県『日本一の芋煮会フェスティバル』
会場…山形県山形市馬見ヶ崎河川敷
日程…2016年9月18日(日)雨天決行

全国で恐らく一番大きな芋煮会です。直径6mにも及ぶ大鍋で芋煮を煮込み、工事現場で見るような大型重機で具を掬う様はダイナミックで、どんなイベントでも見る事はできません。ここでしかやらないでしょう。
このイベントを目当てに県内のみならず全国から訪れる人が多いため、非常に混雑します。2009年には20万人が来場したとか。県内で作られた食材を使うことにこだわっており、メインの芋煮も牛肉醤油味と牛肉味噌味の2種類を用意する徹底ぶり。他にも山形名物の玉こんにゃくや地酒も振る舞われますので、単なる芋煮会ではなく山形県の食文化を広くアピールするイベントという側面も持っています。
山形の芋煮会の特徴として、こういった大規模なものが多いことが挙げられます。また他県と違って、「今日は会社の人と芋煮会」「来週は友達と芋煮会」「再来週はサークルで芋煮会」というように複数回芋煮会を行う傾向があります。
公式HP⇒『日本一の芋煮会フェスティバル』

・仙台市『八木山ベニーランドの芋煮会』
会場…八木山ベニーランド園内ふれあいホール前
日程…9月上旬~11月下旬

長い期間開催しているのが特徴の芋煮会です。現在では仙台駅から地下鉄東西線も通っているため、アクセスもしやすく参加費も非常にお手頃。5名以上から利用が可能です。この芋煮会は山形の日本一の芋煮会フェスティバルと違い自分で調理をします。材料は用意されていますが、仙台風芋煮一択です。
仙台市の芋煮会イベントはターゲットにしている客層が、家族連れや大学生のサークル、会社の集まりといった小規模なものが多いです。また仙台市内を流れる広瀬川の河川敷は芋煮会などを行ってよい場所が限られているため、芋煮会イベントは主にレジャー施設、湖畔公園、秋保温泉のキャンプ施設というような場所で開催されることが多いです。

公式HP⇒『仙台市『八木山ベニーランドの芋煮会』
・宮城県『南三陸町de芋煮会』
会場…南三陸直売所「みなさん館」

今年も開催するかの情報はまだ出ておりませんが、毎年恒例の行事で昨年はついに500回を記念した宮城県沿岸部の芋煮会イベントです。南三陸町は2011年の東日本大震災で津波により大きな被害を受けましたが、現在は大分復興も進んで様々なイベントを開催して盛り上げています。
昨年のイベントの内容を見ると、芋煮会だけではなくホタテやサケ、牡蠣などの海の幸を大盤振る舞いするという非常に豪華な芋煮会イベントです。山形や仙台ではやることの出来ない沿岸部ならではの芋煮会と言えるでしょう。是非今年も開催してほしい芋煮会の一つです。

公式HP⇒『南三陸町de芋煮会』(今年の開催についてはイベント情報をチェックするか、お問合せください)
以上が各地の芋煮会イベントです。東北に限らず、最近では東京や横浜、大阪、オランダなどの外国でも芋煮会は行われています。近くでやっていたら足を運んでみてください。

 

4)芋煮会参加にあたって

芋煮会をするにあたって、どんな準備をすれば良いのでしょうか。
近年の芋煮会はほとんどの場合手ぶらでOKです。会場で鍋や薪、材料の用意がされていますので、来場したら参加費を支払って材料と道具を借りて芋煮作りをしましょう。
しかし、どんなに手ぶらOKとは言っても心配になってきますね。もし不安だったら、紙コップや紙皿、器、割り箸などの細かいものは自分で用意をして行きましょう。意外と消費が激しい物ですので、もしかしたら会場で不足があるかもしれません。
それ以外に芋煮会に持っていくと便利なものは、レジャーシートとクーラーボックスです。会場によっては椅子やテーブルが少ない場所もあります。レジャーシートがあると自分たちの荷物置き場にしたり、そこに座って食事をしたりすることができるので便利です。クーラーボックスは季節によってはまだ暑さが残っていますので食材を傷ませないために使えます。保冷材も出来るだけ持っていくようにしましょう。

芋煮会の参加費は無料のところもありますが、1,000円から4,000円の間が相場となっております。レンタル品の有無によっても料金は変わってきますので、よく調べてから参加するようにしましょう。

5)芋煮の作り方

では肝心の芋煮の作り方ですが、大きく山形風と宮城風に分けられます。もっと細かく分けると、山形県内でも庄内地方風、置賜地方風などがあり、宮城でも魚介類を入れる沿岸部風と豚肉を入れる仙台風に分かれます。岩手県ではサトイモではなくジャガイモを入れますし、福島県ではきのこをふんだんに入れます。鶏肉を入れる地方もあったりと、芋煮と一言に言っても様々な味があります。
これらを細かく説明しようとすると長くなりますので、ここでは簡単に山形風と仙台風の芋煮の作り方をご紹介します。

・山形風芋煮

山形芋煮レシピ作り方

山形の芋煮の特徴は「醤油味で牛肉が入っている」という点です。
材料はサトイモ、牛肉、長ネギ、白こんにゃく、ゴボウ、しめじ、舞茸などです。これらを醤油と酒とだし汁で煮込みます。
さっぱりとした味でうどんを入れても非常に美味しいです。

詳しい作り方はこちら⇒ http://cookpad.com/recipe/3503749
・仙台風芋煮

仙台の芋煮の特徴は「味噌味で豚肉が入っている」という点です。あと、ただの豚汁とよく間違われます。
材料はサトイモ、白菜、大根、にんじん、長ネギ、豚肉(部位はどこでもOK)、ゴボウ、きのこ類、こんにゃく、仙台味噌、だし汁などです。生姜を隠し味にするとさらに美味しくなります。仙台風芋煮はガッツリとした食べ応えがあり、米によく合います。七味を振って食べると非常に美味しいです。

詳しい作り方はこちら⇒ http://cookpad.com/recipe/679221

6)芋煮会のまとめ

一口に芋煮会と言ってもこれだけの種類があり、規模も様々です。私は芋煮会大好き仙台市の生まれですが、仙台市民も山形県民も生まれながらにして芋煮会に全身全霊を注ぎます。なぜかは分かりませんが。普段は大人しい東北人も仙台風芋煮VS山形風芋煮ともなると非常に熱いバトルを繰り広げるほど、私たちの中では文字通りの意味でソウルフードとして芋煮は根付いているのです。
幼い頃は子供会やスポーツ教室で行う芋煮会に参加していましたが、子供たちはとくカレー粉を入れて食べたりもしていました。合わなそうに思えますが、カレーうどんのような味になって美味しかったのを今でも覚えています。昔は今のように手ぶらで参加できる芋煮会は無かったので、スーパーなんかで薪を買ってきて自分で火を起こしてかまどを組み立てて芋煮会をやっていました。なので火の起こし方やかまどの作り方は、妙に慣れた手つきで行えるようになってしまいました。芋煮会大好き仙台市民あるあるです…。
秋のアウトドアに芋煮会はとてもおすすめです。仙台風、山形風どちらも作って皆でお腹いっぱいになってみませんか?

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