ボジョレー・ヌーボ解禁日がなぜ日本で話題になるのか?
今更聞けないボジョレー・ヌーボー基礎知識
すっかり秋の風物詩になってしまった「ボジョレー・ヌーボー」ですが、この現象を不思議に思っている人もいるでしょう。
私はワインは大好きで、テレビで「今年のボジョレー解禁日は11月20日!」
なんてことを耳にしたり、スーパーやデパートでの予約が始まったりすると「ああ、今年ももうそういう季節なんだね。飲んでみたいかなあ」という気にはなります。
でもボジョレーヌーボーってそもそもなに?なんで日本で話題になっているの?という疑問も出てきました。
ボジョレー・ヌーボーってなに?
ボジョレーヌーボーとは、フランスのボジョレーで作られたワインのことです。
ボジョレーという名前は地名です。フランス南東部に位置し、ワインの産地として有名なところです。そのボジョレーで作られた新酒をヌーボーといいます。
ボジョレーヌーボーの解禁はいつ?
ボジョレーヌーボーには「解禁日」というものがあり、毎年11月の第3木曜日午前0時に販売が解禁されることになっています。ですので毎年日にちが違います。2014年の解禁は11月20日です。
なぜこの解禁日が設定されるかに至ったのかは、ワインの「質を保持」するためです。業者が我先にと競って出荷を急ぐあまり、質の悪いヌーボーが出ることがないように解禁日を決めることになったそうです。解禁日を平日にするのは輸送会社の休みの日を避けるためです。
なぜ日本で話題になるの?
ボジョレーヌーボーの解禁日には、日本でなぜ毎年話題になるかというと、ボジョレーヌーボーの「解禁日」が、時差の関係で世界でもっとも早く訪れるのが日本なわけですね。そのためニュースになったりイベントが行われたり、ちょっとしたお祭りになっています。
ちなみにを”ボージョレ”なのか”ボジョレー”なのか?その違いはなに?と質問する人もいますが、日本での発音の仕方が違うだけで意味は同じです。
日本で人気のボジョレーですが、現地フランスではどうなのか?というと、もちろん、レストランや、お店、メディアでも「ボジョレー解禁日」のアナウンスはあります。日本でも”まつたけ”や、”さんま”が収穫される時期になるとニュースになりますよね?それと同じように季節の風物詩といった感じです。しかし日本のようにお祭り騒ぎにはなっていないようです。
賞味期限ってあるの?
ボジョレーヌーボーが美味しく飲める期間は3ヵ月~4ヵ月と言われています。ワインって長くおくほど熟成されて美味しくなるというイメージがありますが、ボジョレーヌーボーに限っては早く飲んだ方が良いのです。これは何故かというと普通のワインとは製造方法が違うからです。通常ワインは数年掛けて熟成させますが、ボジョレーヌーボーは原料であるぶどうを摘んでから2ヶ月程で出荷しているのですね。新鮮さを売りにしたワインなので早く飲んだ方が美味しいです。
向いている料理は、フランス料理など高級なコース料理というよりは、普段のお料理の食前酒や軽くカジュアルに楽しむワインとして向いています。
予約してまで解禁日に飲みたい方もいれば、「あれはワインじゃない、まずい」と言って飲まない人も居ますね。
ボジョレーヌーボーの価格は?
人気の価格帯は3000円前後でしょうか?裏側を知ってしまうと幻滅することもあるかも知れませんが、日本に来ているボジョレーの価格はそのほとんどが輸送費なんですね。
特に解禁日直後のものは、日本では3000円前後するボジョレーが現地フランスでは、300円、400円とテーブルワインくらいの価格で手に入るそうです。
日本で売れられているのは空輸している分割高になっています。安く飲みたいなら 少し待って船便で輸入されたものを買うといいでしょう。
この記事へのコメントはありません。