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京都の紅葉名所ライトアップ情報

京都1紅葉の名所
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秋深まり紅葉のシーズンとなって参りました。紅葉と言ったら京都と言われているとおり、京都には多くの紅葉の名所が存在します。
今回はその中からいくつかの寺院をピックアップして寺院の歴史や見どころをご紹介していきましょう。

・随心院(ずいしんいん)

991年(正暦2年)に建立された真言宗の寺院です。かつては曼荼羅(まんだら)寺と呼ばれていましたが、承久・応仁の乱(じょうきゅうおうにんのらん)で京都が焼野原になった際にこの寺も被害に遭いました。1599年(慶長4年)に本堂が再建されました。随心院のある山科区小野は小野氏一族ゆかりの地と言われています。

小野氏とは歌人として有名な小野小町の一族です。小野小町が仕えていた天皇が崩御した後にここに移り住んだとされており、小野小町が化粧をする時に使ったと言われている『化粧井戸』や恋文を埋めたという『文塚』があります。紅葉の名所でもありますが「小野梅園」という梅園があり、梅の名所としても知られています。

随心院の梅は「はねず梅」と呼ばれており、「はねず」とは「薄紅色」のことを指します。3月の最終日曜日には、小野小町に恋をして百夜通いをしたものの99日目で不運にも命を落とした深草少将の悲恋伝説をモチーフにした『はねず踊り』が開催されます。

紅葉の時期のライトアップ

期間:11月14日~11月29日

時間:18:00~20:30

料金:800円

<随心院へのアクセスと拝観料>

京都駅JR東海道線(琵琶湖線)でJR山科駅へ。地下鉄山科駅にて東西線に乗り換え小野駅下車(6分)徒歩約10分。

拝観時間…9時~16時30分

拝観料…大人500円、優待450円、身体障害者400円、中学生300円

・宝泉院(ほうせんいん)

建立は1012年(長和(ちょうわ)2年)、大原寺の僧坊として建てられました。

仏教音楽『声明(しょうみょう)』の道場として古い歴史を持っています。こじんまりとした建物ですが、春夏秋冬問わず庭園が美しいことでも知られており、盤桓園(ばんかん、立ち去りがたいという意味)の眺めは額縁の中の絵画のような様から『額縁庭園』とも呼ばれています。樹齢300年の沙羅双樹の樹のそびえる庭園を眺めながら抹茶と和菓子を頂けます。切り取られた庭園の風景は、文字通り大きな額縁の絵画のようです。

水族館の巨大水槽を目の前にしているような感覚を覚えます。この寺院にはもう一つ見どころがあります。『血天井』と呼ばれるもので、関ケ原の戦いの前哨戦になった伏見城の戦い(1600年8月~9月)にて徳川家臣鳥居元忠ら数百名が自刃し全滅し、その遺体が一か月近く伏見城内で放置されていました。

真夏だったため腐敗が進み、血の跡や腐敗によって流れ出た体液が床板に付着し取れなくなりました。その床板を供養のために天井に使ったというのが、宝泉院の『血天井』です。

優美な庭園とグロテスクな天井というギャップのある組み合わせが魅力です。

紅葉の時期のライトアップ

期間:11月5日~12月4日

時間:17:45~20:30(21時閉)

料金:1000円

<宝泉院へのアクセスと拝観料と時間>

京都駅から京都バス17, 18系統「大原」下車(所要時間65分)

拝観時間…9時~17時(※受付終了時刻は16時30分)

拝観料…大人800円、中・高700円、小600円(※茶菓子付きの拝観料です)

 

・曼殊院門跡(まんじゅいんもんせき)

曼殊院は700年代に天台宗の開祖最澄(さいちょう)が比叡山に作ったのが始まりとされています。「門跡(もんせき)」とは皇族や摂関家が住職を勤めて来た寺院のことです。

曼殊院は北野神社(現在の北野天満宮)と関わりが深く、曼殊院の責任者は北野神社の責任者も勤めていました。そのことから12世紀には比叡山から北野神社に近い北山に別院が建てられました。

その後も何度か移転を繰り返し、1656年(明暦2年)にようやく現在の場所に落ち着き、今日に至ります。大書院から望む枯山水の庭園は京都の名勝に数えられており、春夏秋冬で全く異なる風景を見せてくれます。

紅葉の名所としても知られていますが、霧島つつじの名所としても非常に有名で、5月になるともみじのように真っ赤に色付いた霧島つつじを庭園と共に眺めることが出来ます。

庭園が枯山水という質素なものですが、霧島つつじがかなりビビットな色をしていますのでそのコントラストが非常に美しいです。また、曼殊院はちょっと変わった見どころがあります。それは『呪いの幽霊掛け軸』です。一部でカルト的な人気を誇っている幽霊掛け軸は当然ながら撮影禁止です。撮影すると呪われるとかなんとか…紅葉前の肝試しも良いかもしれません。

紅葉の時期のライトアップ

期間:11月1日~11月25日

時間:17:45~21:00

料金:600円

<曼殊院門跡へのアクセスと拝観料と時間>

JR京都駅から京都市営バス5号系統「一乗寺清水町」下車(50分)、徒歩20分

拝観時間…9時~17時(受付は16時30分まで)

拝観料…一般600円、高校500円、中小学生、400円

 

・醍醐寺(だいごじ)

醍醐寺は874年(貞観4年)に空海の孫弟子によって建立された真言宗の寺院です。醍醐山に200万坪もの広大な敷地を有し、山頂付近の上醍醐と山の下の下醍醐に分かれています。

上醍醐はかつて修験道の修行場でしたので女人禁制でした。その名残が下醍醐の女人堂という建物に残されています。現在は女性も入ることが出来ます。広い敷地の中にある五重塔、金堂、薬師堂、薬師三尊像といった国宝を多く所有しており世界遺産にも登録されています。
下醍醐にある弁天堂は1930年(昭和5年)に建立された新しい建物ですが、ここは紅葉の名所としても知られており、シーズンになると多くの観光客で賑わいます。池に反射する真っ赤なもみじのせいで風景全体がはっきりとした赤に染まります。どの角度から見ても絵画的だと写真を趣味にする人たちから評判の撮影スポットです。紅葉だけでなく醍醐寺は「花の醍醐」という言われており、花見の名所としても昔から名前が知られています。

それは太閤豊臣秀吉が醍醐寺の三宝院にて絢爛豪華な花見の宴を開催したことによるものです。天下統一を果たした秀吉は正室の北政所(きたのまんどころ)と側室淀君、前田利家とその妻のまつなど1300名を招待し、大規模な花見をしました。

これが贅の限りを尽くしたもので、招待された女性客(ほとんどが女性だったそうです)は2回お色直しをさせられ、その着物も秀吉が用意しました。

この宴にかかった費用は現在の価値にして40億円とも言われています。この秀吉主宰の『醍醐の花見』によって、醍醐寺は桜の名所としても全国的に名前が知れ渡りました。

紅葉の時期のライトアップ

期間:11月18日~12月4日

時間:18:00~20:50

料金:1000円

<醍醐寺へのアクセスと拝観料と時間>

JR京都駅から、JR東海道本線(琵琶湖線)または湖西線乗車し山科駅へ(5分)山科駅より京都市営地下鉄東西線に乗り換え、「醍醐駅」で下車(約10分)。2番出口を出て徒歩15分。

拝観時間…午前9時~午後5時まで(※3月1日から12月第1日曜日までの期間)
午前9時~午後4時30分まで(※12月第1日曜日の翌日から2月末日までの期間)

拝観料…大人1500円、中学・高校生1000円、小学生以下は無料(※春期・秋期の拝観料です)

大 人800円、中学・高校生600円、小学生以下は無料(※通常期の拝観料です)

※拝観料と拝観時間が時期によって異なりますのでご注意ください。

この中で筆者が行ったことがある寺院は宝泉院と曼殊院門跡ですが、曼殊院門跡は特に印象深いです。というのも、筆者はここに紅葉を見に行きたかったのですがシーズンを過ぎてしまっていて仕方なく幽霊掛け軸を見に行ったのです。これがかなり怖い。明らかにこれは“やばい”ものだと肌で感じる代物でした。次は絶対に紅葉か霧島つつじを見に行きたいものです。幽霊掛け軸も興味がある方は一度是非ご覧ください。

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